代表取締役の戸谷です。16歳で調理の見習いからこの世界に入り、今まで洋食、和食、ラーメン店等、様々な業態の開発に携わって参りました。そしてその仕事を通して、わかった事があります。
大事なのは何屋さんでお店をやるのか、という事ではなく、何の為にお店をやるのか、という事です。今まで立ち上げたお店の中で、確かにうまく軌道に乗ったお店もありましたが、失敗したお店も多々ありました。立地、業態とも申し分なくてもです。何が足りなかったのか?それは想いであり、理念です。
我々はいったい誰を想い、誰の為にお店を営業するのか、という本気の想いです。そのような経験から、私は会社を設立するにあたり、本気で経営理念、経営指針、行動指針を考え、決定しました。
経営理念でいう当社に関わる全ての人々とは、私は顧客と考えます。そして私が考える顧客とは、店舗に御来店されるお客様はもちろんの事、従業員の皆様、取引業者様、地域の皆様、また地域そのもの等、当社に関わる全てを顧客と考えております。その顧客の皆様に幸福と感動を提供するという大きな理念を実践する為に、もっとこんな事してもらえたらありがたいな、もっとこういう物があったらありがたいな、というありがとうの種を見つけ、そして育て、ありがとうと感じて頂けるように花を咲かせなければならないと考えております。
もし会社が一人の人間であるならば、経営理念とはその人の哲学であり、存在意義であり、経営指針は生き様、行動指針とは性格になるのではないかと思います。
ただ、会社も私もまだまだ未熟です。未熟者が理想だけを追いかけ、身の丈に合わない事をしバランスを崩す事は本末転倒になってしまいます。
二宮尊徳の言葉に”道徳を忘れた経済は罪悪、経済を忘れた道徳は戯言”という言葉があります。理念という理想を追い求めなお、身の丈を忘れずに努力していきたいと思います。
代表取締役 戸谷 忠